“ひゃくひろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大腸28.6%
腸綿14.3%
百尋14.3%
百腸14.3%
14.3%
臓腑14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その皺腹しわばらから大腸ひゃくひろをくり出すところなんざ、とんと見られたざまじゃあるまい。
顎十郎捕物帳:05 ねずみ (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
いいえ、けっしてそれは、眼の前にある、鵜飼の無残な腸綿ひゃくひろではないのです。貴方は、高代という女の名をおっしゃいました。
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
それは、最初鵜飼の腸綿ひゃくひろの中に現われて以来、あるいはくらの瞳の中に映ったり、また数形式ナンバー・フォームスの幻ともなって、時江をおびやかした事もあった。
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
百尋ひゃくひろばかりつかね上げた鮪縄の、ふなべりより高かったのがよ、一掬ひとすくいにずッとした! その、十丈、十五丈、弓なりに上からのぞくのやら、反りかえって、にらむのやら、口さあげておどすのやら
海異記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
中から、ずるずると引出した、長々とある百腸ひゃくひろを、巻かして、つかねて、ぬるぬると重ねて、白腸しろわた黄腸きわたとなえて売る。
茸の舞姫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
重二郎も振返り/\出てきました。其の跡へ入って来たのは怪しい姿なりで、猫のひゃくひろのような三尺さんじゃくを締め、紋羽もんぱ頭巾ずきんかぶったまゝ
『ウム。ヤル。臓腑ひゃくひろデモ……睾丸きんたまデモ……ナンデモ遣ル。シネバ……イラン』
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)