“腸綿”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひゃくひろ50.0%
はらわた50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いいえ、けっしてそれは、眼の前にある、鵜飼の無残な腸綿ひゃくひろではないのです。貴方は、高代という女の名をおっしゃいました。
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
それは、最初鵜飼の腸綿ひゃくひろの中に現われて以来、あるいはくらの瞳の中に映ったり、また数形式ナンバー・フォームスの幻ともなって、時江をおびやかした事もあった。
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
腹腔はらが岩片に潰されてしまって、その無残な裂け口から、幾重にも輪をなした腸綿はらわたが、ドロリと気味悪い薄紫色をして覗いておりましたわね。
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
腸綿はらわたの形を適当に作って、それに色彩を加えるという、いわゆる錯覚物だましものの一種なのです。
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)