“皺腹”の読み方と例文
読み方割合
しわばら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この遺書蝋燭の下にてしたためおり候ところ、只今燃尽き候。最早あらたに燭火をともし候にも及ばず、窓の雪明りにて、皺腹しわばら掻切かっきり候ほどの事は出来申すべく候。
彼は明治九年前原一誠の乱、嫌疑をこうむり、官囚となるをいさぎよしとせず、みずから六十余歳の皺腹しわばらほふりて死せり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
『して、相手方の、数右衛門は何うなりましょうな。その次第に依っては、一閑の皺腹しわばらしても、娘の汚名を洗わねば、他家へ白無垢しろむくは着せてやれませぬが』
濞かみ浪人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)