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皺嗄声
読み方 | 割合 |
しわがれごえ | 42.9% |
しわがれごゑ | 28.6% |
しわかれごゑ | 14.3% |
しゃがれごえ | 14.3% |
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復一にはうまいのかまずいのか判らなかったが、
連翹の花を
距てた母屋から聴えるのびやかな
皺嗄声を聴くと、執着の流れを覚束なく
棹さす一個の人間がしみじみ憐れに思えた。
蒲田は
姑く助太刀の口を
噤みて、
皺嗄声の
如何に弁ずるかを聴かんと、
吃余の葉巻を
火入に
挿して、
威長高に腕組して控へたり。
「間貫一かい」と
皺嗄声は
問反せり。
何処からか母が駈出して来たから、私が
卒然、「
阿父さんは? ……」と
如何やら人の声のような
皺嗄声で聞くと、母は妙な
面をしたが、「到頭
不好ったよ……」というより早く泣き出した。