“しわがれごゑ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
皺嗄声66.7%
皺枯聲33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蒲田はしばらく助太刀の口をつぐみて、皺嗄声しわがれごゑ如何いかに弁ずるかを聴かんと、吃余すひさしの葉巻を火入ひいれして、威長高ゐたけだかに腕組して控へたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
邸境やしきざかひになつてゐる杉林に沿つたところを犂返へしてゐる一人の中年の男が、それに答へるやうに、何かでひど咽喉のどられてゐる皺嗄声しわがれごゑで、「何だつてまだ耕作しごとには時節が早過ぎるわ。」とうそぶいた。
新らしき祖先 (新字旧仮名) / 相馬泰三(著)
甘糟の答ふるにさきだちて、背広の風早かざはやは若きに似合はぬ皺嗄声しわがれごゑ振搾ふりしぼりて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
皺嗄声しわがれごゑは卒然としてこの問を発せるなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
半九郎は立上がつて、自分ののどを掻きむしりながら皺枯聲しわがれごゑで叫ぶのです。狂暴な眼玉が、今にも脱出しさうにギラギラと光ります。