“耕作”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かうさく38.5%
こうさく30.8%
さく7.7%
しごと7.7%
たがや7.7%
つく7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とる原田兵助はらだひやうすけと云者あり常々田畑でんばた耕作かうさくする事を好みしが或時兵助山の岨畑そばはたへ出て耕作しけるに一つの壺瓶つぼがめ掘出ほりだしたりひそかに我家へ持ち歸り彼壺を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
わたしはまた土地をたがやしたことがあったが、勤労きんろうによって土地にまるで休憩きゅうけいをあたえないまでに耕作こうさくつづけるということを知らなかった。
現に我輩は家内が何坪借りて作つて居るかといふことも知らない。まあ、家内の量見では、子供に耕作さくでも見習はせて、行く/\は百姓に成つて了ふ積りらしいんだ。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
邸境やしきざかひになつてゐる杉林に沿つたところを犂返へしてゐる一人の中年の男が、それに答へるやうに、何かでひど咽喉のどられてゐる皺嗄声しわがれごゑで、「何だつてまだ耕作しごとには時節が早過ぎるわ。」とうそぶいた。
新らしき祖先 (新字旧仮名) / 相馬泰三(著)