“振搾”の読み方と例文
読み方割合
ふりしぼ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
魔物に、その可憐な弟を奪はれて、鉄のドアの前で、狂乱するタンタヂールの姉のやうに、命掛の声を振搾ふりしぼつた。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
うしろからお柳が組付くを刄物で払う刀尖が小鬢こびんかすったので、お柳は驚き悲しい声を振搾ふりしぼって
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
甘糟の答ふるにさきだちて、背広の風早かざはやは若きに似合はぬ皺嗄声しわがれごゑ振搾ふりしぼりて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)