“卒然”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そつぜん85.2%
いきなり11.1%
そつねん3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところがこの注意深い母がその折卒然そつぜんと自分に向って、「二郎、ここだけの話だが、いったいおなおの気立は好いのかね悪いのかね」
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それを、貴女あなた……いや、どうも、ああいう手合に逢っちゃかないませんて、卒然いきなりかくしてた棒を取直して、おやッと思う間に、ポンと一つ鼻面をちました。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
卒然そつねんと私の思い出したのはワイルドの描いたドリアングレーの事で
温室の恋 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)