“卒都婆”の読み方と例文
読み方割合
そとば100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「では、この供養塔と卒都婆そとば、これは誰がしたのですか、縁もゆかりもない人がしたとしては、いささか念が入り過ぎている」
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
ところどころの巌角いわかどに波くだけ散る。秋。成経浜辺はまべに立って海のかなたを見ている。康頼岩の上に腰をおろして木片きぎれにて卒都婆そとばをつくっている。
俊寛 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
そこから遠くに見える狗留孫山くるそざんの絶頂に、卒都婆そとば石、観音石という二つの大岩が並んでいて、昔はその高さが二つ全く同じであったのが、後に観音石の頸が折れて
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)