“卒塔婆小町”の読み方と例文
読み方割合
そとばこまち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いや、お前は和歌うたをやりそうじゃ、さいぜん、あの墓の前でふとお前の姿を見た時に、絵に見る卒塔婆小町そとばこまちを思い出したよ」
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
今に段々取る歳も知らないで、来年はモウ廿四になるぢやないか、構ひ手の無くなつた頃に、是れが山木お梅と申す卒塔婆小町そとばこまちの成れの果で御座いツて、山の手の夜店へでも出るが
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
女子をなごさかりは十年ととせとはなきものになるに、此上こよなき機會をりを取りはづして、卒塔婆小町そとばこまち故事ふるごとも有る世の中。重景樣は御家と謂ひ、器量と謂ひ、何不足なき好き縁なるに、何とて斯くはいなみ給ふぞ。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)