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そつぜん
ふりがな文庫
“そつぜん”の漢字の書き方と例文
語句
割合
卒然
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
卒然
(逆引き)
水草も魚の影も
卒然
(
そつぜん
)
と渠の視界から消え去り、急に、
得
(
え
)
もいわれぬ
蘭麝
(
らんじゃ
)
の
匂
(
にお
)
いが漂うてきた。と思うと、見慣れぬ二人の人物がこちらへ進んで来るのを渠は見た。
悟浄出世
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
それでS、H
氏
(
し
)
とこゝで
逢
(
あ
)
つたのを
幸
(
さいわ
)
ひに
私
(
わたし
)
は
手軽
(
てがる
)
にその
事
(
こと
)
を
話
(
はな
)
したのであつた。するとS、H
氏
(
し
)
は「
危険
(
きけん
)
だな——」といふやうな
口吻
(
こうふん
)
を
卒然
(
そつぜん
)
洩
(
も
)
らしたものであつた。
微笑の渦
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
しかしその刀と並んでいる坤竜丸を眼にするたびに、かれは何よりも先に一時斬って棄てねばならぬわが心中の私情に気がついて、
卒然
(
そつぜん
)
として襟を正し肩を張るのだった。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
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(23作品)
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