“卒爾”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そつじ97.4%
うちつけ2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
卒爾そつじながらお尋ね致す」言葉の様子が違って来た。「武田家の家人で土屋姓、土屋惣蔵昌恒殿のもしやお身内ではござらぬかな?」
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
今ここに、書肆しよしから望まれるにそれ等の見聞記を集めて読み返して見ると、すべて卒爾そつじに書いた杜撰づざん無用の文字のみであるのに赤面する。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
さなくて卒爾うちつけふみなどまゐらせたるを如何いかいとはしとおぼしながらかへしせざらんもなさけなしとてれよりはそれとなく御出おいでのなきか此頃このごろのおうたこゝろ如何いかしげるわかいまこそはらけれど時節じせつ
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)