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卒然
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いきなり
ふりがな文庫
“
卒然
(
いきなり
)” の例文
それを、
貴女
(
あなた
)
……いや、どうも、ああいう手合に逢っちゃ
敵
(
かな
)
いませんて、
卒然
(
いきなり
)
匿
(
かく
)
してた棒を取直して、おやッと思う間に、ポンと一つ鼻面を
打
(
ぶ
)
ちました。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
森影暗く月の光を
遮
(
さえぎ
)
った所へ来たと思うと
少女
(
むすめ
)
は
卒然
(
いきなり
)
僕に抱きつかんばかりに寄添って
牛肉と馬鈴薯
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
卒然
(
いきなり
)
本包を其処へ
抛
(
ほう
)
り出し、
慌
(
あわ
)
てて弁当箱を開けて、今日のお菜の残り——と称して、実は
喫
(
た
)
べたかったのを我慢して、半分残して来た
其物
(
それ
)
をポチに
遣
(
や
)
る。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
そして
卒然
(
いきなり
)
起上
(
おきあ
)
がつて
少年
(
こども
)
の前に
跪
(
ひざまづ
)
き
頭
(
あたま
)
を
大地
(
だいち
)
に
着
(
つ
)
けて
怠惰屋の弟子入り
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
賢ちゃんが
吃驚
(
びッくり
)
して眼を円くした時、私は
卒然
(
いきなり
)
バタバタと駈出し、前へ行く児にトンと
衝当
(
つきあた
)
る。何しやがるンだいと、其児に突飛されて、又誰だかに
衝当
(
つきあた
)
る。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
“卒然”の意味
《名詞》
卒然(そつぜん)
にわかなこと。また、そのようなさま。突然。
軽はずみなこと。また、そのようなさま。
(出典:Wiktionary)
卒
常用漢字
小4
部首:⼗
8画
然
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“卒”で始まる語句
卒
卒塔婆
卒業
卒爾
卒倒
卒中
卒都婆
卒伍
卒塔婆小町
卒去