“其物”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そのもの93.3%
それ6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
内山君うちやまくん足下そくか此位このくらゐにしてかう。さてかくごとくにぼくこひ其物そのもの隨喜ずゐきした。これは失戀しつれんたまものかもれない。明後日みやうごにちぼく歸京きゝやうする。
湯ヶ原より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
何でも芸術品はたれの作とも、どうして出来た作とも思わずに、作其物そのものとぴったり打附ぶっつかって、その時の感じを味いたいのです。
卒然いきなり本包を其処へほうり出し、あわてて弁当箱を開けて、今日のお菜の残り——と称して、実はべたかったのを我慢して、半分残して来た其物それをポチにる。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)