“失戀”の読み方と例文
新字:失恋
読み方割合
しつれん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
内山君うちやまくん足下そくか此位このくらゐにしてかう。さてかくごとくにぼくこひ其物そのもの隨喜ずゐきした。これは失戀しつれんたまものかもれない。明後日みやうごにちぼく歸京きゝやうする。
湯ヶ原より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
しからば矢張やはり失戀しつれんであらう! ぼくはおきぬ自分じぶんもの自分じぶんのみをあいすべきひとと、何時いつにか思込おもひこんでたのであらう。
湯ヶ原より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
『おきぬさんは最早もうませんよ、』とてゝばた/\とげてつた。あはれなるかな、これがぼく失戀しつれん弔詞てうじである! 失戀しつれん?、失戀しつれんいてあきれる。
湯ヶ原より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)