“不好”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いや17.6%
ぶす17.6%
いけな11.8%
いかん5.9%
いけない5.9%
いけなか5.9%
いけ5.9%
すかぬ5.9%
ふなか5.9%
ぶすき5.9%
まず5.9%
ブーハウ5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
不好いやところへいや/\ながらかけてくのかとあやしまるゝばかり不承無承ふしようぶしようにプラツトホームをて、紅帽あかばう案内あんないされてかく茶屋ちやゝはひつた。
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
芝居好きと不好ぶすきとにかかわらず、見逃してはならないものでげす……もっとも、ここに来ている海老蔵様は何代目だか、そこんところはせつにもよくわかりませんよ
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
もつとも取返しが附いてもとの身の上になつたからつて、ちつとも好い事はない、もつと不好いけない事もあつた……で、臥反ねがへりを打つて、心の中で
椋のミハイロ (新字旧仮名) / ボレスワフ・プルス(著)
雪江さんは屹度きっと斯ういう。これが伯父さんの先生でも有ろうものなら、口をとんがらかして、「もッと手廻てまわしして早うせにゃ不好いかん!」
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
そら、媒人なこうどでしょううちは? だから、阿父とうさんも阿母かあさんも早めに行ってないと不好いけないって、先刻さっき出て行ったのよ。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
主人と厭に力を入れて言われて、じゃ、伯父さんじゃ不好いけなかったのか知ら、と思うと、又私は真紅まっかになった。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
不好いけません不好ません! ルビー入りなんぞッて、其様そんな贅沢な事が阿父様おとうさまに願えますか?」
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
「死ぬたって、私は亭主持だもの。好いてるにしろ、不好すかぬにしろ、とにかく源様に任せた体で見れば、自分の勝手によそのお前様と死ぬ訳には行かない。」
片男波 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)
その人と不好ふなかな者が、この者宝蔵を得ながら王に告げぬは不埒ふらちと訴えければ、王召してことごとくその財物を奪うたとあるを、『沙石集』などに、財は人に禍する事毒蛇に等し、故に仏も阿難も
自然、その中に彼の好き不好ぶすきがあった。梁楷の豪健な筆触は、剣の眼から観ても巨人の力をうけるし、海北かいほう友松は根が武人であるだけに、晩年の節操も、画そのものも師とするに足ると思った。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
無心をされたがどうしたものか、なるべくは断りたい、断ったら嫌われようか、嫌われては甚だ不好まずい。一体スウィートでありながら金子かねをくれろは変な工合だ、妙だよ。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「去年お前達はどう云つた、私はおぼえてゐるよ、あなたの学校は不好ブーハウと云つたでせう」
北支物情 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)