“皺首”の読み方と例文
読み方割合
しわくび100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、杯を返す手からもうこの古武士ふるつわものは、わざと酔いを誇張して酩酊めいていした太郎冠者たろうかじゃのように細い皺首しわくびを振りうごかした。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
蒲団の上に足をのばしながら、何か近頃この街で珍らしくかわった話は無いか? 私が問うと、老按摩あんま皺首しわくび突出つんだして至って小声に……一週間前にしかもこの宿で大阪おおさか商家あきゅうどの若者が
菜の花物語 (新字新仮名) / 児玉花外(著)
「オイ、飯を食わせろ」と叫ぶと、安達あだちはらの鬼婆然たる婆さん、皺首しわくびを伸ばして
本州横断 癇癪徒歩旅行 (新字新仮名) / 押川春浪(著)