“皺苦茶”の読み方と例文
読み方割合
しわくちゃ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
眼玉をいて、ばたきをこらえて見せる。目や鼻や口を、皺苦茶しわくちゃに寄せて見せる。長いベロを伸ばして、鼻の頭まで届かせて見せる——
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ただ皺苦茶しわくちゃになった破れた紙片かみきれをボートルレに渡した。それは血染の襟巻が捨ててあったところに落ちていたものであった。
後で或る人があの日どうしてあんなに皺苦茶しわくちゃに昂奮していたんだと言ったから、くるまが衝突してそこで血の気をうばわれたのだと正直に答えた。