“皺立”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しわだ57.1%
シワダ42.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ちまちまとした顔は白っぽく乾いて、ちぢんだようにみえ、膝の上にある両手も灰色に皺立しわだって、指先は力なく垂れていた。
季節のない街 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
つぼのごとく長いはなびらから、濃いむらさきが春を追うて抜け出した後は、残骸なきがらむなしき茶の汚染しみ皺立しわだてて、あるものはぽきりと絶えたうてなのみあらわである。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
郎女は、シヅかに兩袖モロソデを、胸のあたりに重ねて見た。家に居た時よりは、れ、皺立シワダつてゐるが、小鳥のハネには、なつて居なかつた。手をあげて唇に觸れて見ると、喙でもなかつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
郎女は、シヅかに兩袖モロソデを、胸のあたりに重ねて見た。家に居た時よりは、れ、皺立シワダつてゐるが、小鳥のハネには、なつて居なかつた。手をあげて唇に觸れて見ると、喙でもなかつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)