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皺立
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しわだ
ふりがな文庫
“
皺立
(
しわだ
)” の例文
ちまちまとした顔は白っぽく乾いて、ちぢんだようにみえ、膝の上にある両手も灰色に
皺立
(
しわだ
)
って、指先は力なく垂れていた。
季節のない街
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
壺
(
つぼ
)
のごとく長い
弁
(
はなびら
)
から、濃い
紫
(
むらさき
)
が春を追うて抜け出した後は、
残骸
(
なきがら
)
に
空
(
むな
)
しき茶の
汚染
(
しみ
)
を
皺立
(
しわだ
)
てて、あるものはぽきりと絶えた
萼
(
うてな
)
のみあらわである。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
郎女は、
徐
(
しず
)
かに
両袖
(
もろそで
)
を、胸のあたりに重ねて見た。家に居た時よりは、
褻
(
な
)
れ、
皺立
(
しわだ
)
っているが、小鳥の羽には、なって居なかった。手をあげて唇に触れて見ると、喙でもなかった。
死者の書
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
唇の厚い、眉毛の太い、酒焼けで
赭
(
あか
)
くなった
艶
(
つや
)
のいい顔が、とつぜん老人にでもなったように、暗く
皺立
(
しわだ
)
ってみえた。
月の松山
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
皺
漢検1級
部首:⽪
15画
立
常用漢字
小1
部首:⽴
5画
“皺”で始まる語句
皺
皺枯
皺嗄
皺面
皺手
皺嗄声
皺苦茶
皺首
皺腹
皺枯声