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『月の松山』
ふりがな文庫
『
月の松山
(
つきのまつやま
)
』
宗城孝也は足袋をはきながら、促すように医者のほうを見た。花崗道円は浮かない顔つきで、ひどく念いりに手指を拭き、それから莨盆をひきよせて、いっぷくつけた。 「やはりそうですか」と孝也が訊いた。 道円は聞えなかったように、じっと、煙管からたち昇 …
著者
山本周五郎
初出
「キング」大日本雄辯會講談社、1954(昭和29)年8月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約42分(500文字/分)
朗読目安時間
約1時間9分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
作家
(
さっけ
)
捉
(
つか
)
昏
(
くら
)
栂
(
とが
)
脱
(
と
)
茅葺
(
かやぶ
)
袴
(
ばかま
)
仔
(
こ
)
仰
(
おっ
)
伴
(
つ
)
凌
(
しの
)
半刻
(
はんとき
)
半纒
(
はんてん
)
叢林
(
そうりん
)
吃
(
ども
)
吃驚
(
びっくり
)
呉
(
く
)
呟
(
つぶや
)
呻
(
うめ
)
呻吟
(
しんぎん
)
唸
(
うな
)
喉
(
のど
)
喘
(
あえ
)
喧嘩
(
けんか
)
嗚咽
(
おえつ
)
嘲弄
(
ちょうろう
)
嘶
(
いなな
)
噛
(
か
)
囁
(
ささや
)
城砦
(
じょうさい
)
堰
(
せき
)
大股
(
おおまた
)
威嚇
(
いかく
)
嫉妬
(
しっと
)
寝衣
(
ねまき
)
巨
(
おお
)
庄
(
しょう
)
庇
(
かば
)
恢復
(
かいふく
)
慥
(
たし
)
憐
(
あわ
)
憔悴
(
しょうすい
)
拗
(
す
)
挫
(
くじ
)
掩
(
おお
)
掴
(
つか
)
揉
(
も
)
提灯
(
ちょうちん
)
揺曳
(
ようえい
)
昂奮
(
こうふん
)
昏
(
く
)
曳
(
ひ
)
梢
(
こずえ
)
檻
(
おり
)
此処
(
ここ
)
歪
(
ゆが
)
殖
(
ふ
)
毛毬
(
けまり
)
涜職
(
とくしょく
)
淹
(
い
)
溢
(
あふ
)
炷
(
た
)
煙管
(
きせる
)
畷道
(
なわてみち
)
痩
(
や
)
痺
(
しび
)
皺立
(
しわだ
)
眩暈
(
めまい
)
睨
(
にら
)
砦跡
(
とりであと
)
祀
(
まつ
)
祠
(
ほこら
)
空濠
(
からぼり
)
立塞
(
たちふさ
)
糺
(
ただ
)
繋
(
つな
)
罵倒
(
ばとう
)
肱
(
ひじ
)
脆
(
もろ
)
脛
(
すね
)
脱疽
(
だっそ
)
脾腹
(
ひばら
)
腑
(
ふ
)
膏汗
(
あぶらあせ
)
膝頭
(
ひざがしら
)
艶
(
つや
)
苦悶
(
くもん
)
草鞋
(
わらじ
)
莨盆
(
たばこぼん
)
蒙
(
こうむ
)
蒼黒
(
あおぐろ
)
蔽
(
おお
)
藤蔓
(
ふじづる
)
襖
(
ふすま
)
襷
(
たすき
)
覗
(
のぞ
)
訊
(
き
)
諍
(
あらそ
)
諦
(
あきら
)
貴方
(
あなた
)