“毛毬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けまり75.0%
いが25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
黒い毛毬けまりのように、ころころした仔熊であった。太い首輪をはめ、鎖で柿ノ木に繋がれたまま、ひとりでむきになってじゃれていた。
月の松山 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
金銀の瓔珞ようらく、七宝の胸かい、けしの花のような軽い輿。輿を乗せた小さい白象は虹でかがられた毛毬けまりのように輝いて居た。輿は象の歩るくびにうつらうつらと揺れた。
百喩経 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
彼はまた毛毬いがのない栗の新種をも生み出すことに成功したが、それも小鳥のために食べられがちなので、たうとうその仕事を思ひ止まらなければならなくなつたといふことだ。
独楽園 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)