“脱疽”の読み方と例文
読み方割合
だっそ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「可哀そうな病人でございます。癩病らいびょう脱疽だっそ労咳ろうがいかく、到底なおる見込みのない病人達でございます」これが松虫の返辞であった。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
脱疽だっそですねんて。———鈴木さん、磯貝医院にいてた間は云うてくれはれしませなんだけど、自分の病院へ連れて来てから、云うてくれはりましてん」
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
抽斎より長ずること三年であった。四世宗十郎の子、脱疽だっそのために脚をった三世田之助たのすけの父である。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)