“脱却”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
だっきゃく85.7%
だつきやく14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
後に新井白石あらいはくせきの如き名家を出したにかかわらず、なお容易にその継承し来った五山僧侶そうりょの文学の余習を脱却だっきゃくし得なかったのであるが
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
しかし彼は衣食する上にはある英字新聞の記者をつとめているのだった。僕はどう云う芸術家も脱却だっきゃく出来ない「みせ」を考え、つとめて話を明るくしようとした。
彼 第二 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
森閑しんかんとした浴室ゆどの長方形ちやうはうけい浴槽ゆぶね透明すきとほつてたまのやうな温泉いでゆ、これを午後ごゝ時頃じごろ獨占どくせんしてると、くだらない實感じつかんからも、ゆめのやうな妄想まうざうからも脱却だつきやくしてしまふ。
都の友へ、B生より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)