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脱却
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だっきゃく
ふりがな文庫
“
脱却
(
だっきゃく
)” の例文
後に
新井白石
(
あらいはくせき
)
の如き名家を出したにかかわらず、なお容易にその継承し来った五山
僧侶
(
そうりょ
)
の文学の余習を
脱却
(
だっきゃく
)
し得なかったのであるが
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
しかし彼は衣食する上にはある英字新聞の記者を
勤
(
つと
)
めているのだった。僕はどう云う芸術家も
脱却
(
だっきゃく
)
出来ない「
店
(
みせ
)
」を考え、
努
(
つと
)
めて話を明るくしようとした。
彼 第二
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
失礼ながら時代後れだとも思いました。
封建
(
ほうけん
)
時代の人間の団隊のようにも考えました。しかしそう考えた私はついに一種の淋しさを
脱却
(
だっきゃく
)
する訳に行かなかったのです。
私の個人主義
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
わずかに地理歴史の初歩を読むも、その心事はすでに
旧套
(
きゅうとう
)
を
脱却
(
だっきゃく
)
して高尚ならざるを得ず。
旧藩情
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
かれらを、日本の青年に通有な、そうした無意味な構え心から
脱却
(
だっきゃく
)
させようとしても、それは、友愛塾の一週間ぐらいの共同生活では、どうにもならないことだったのである。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
▼ もっと見る
私はこの日をもって模範生を
脱却
(
だっきゃく
)
した。国分はもう私に頭が上らない。他の連中も私を恐れ始めた。以来私は卒業まで餓鬼大将として押し通した。子供のことを小さな野蛮人というが、実際
然
(
そ
)
うだ。
凡人伝
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
“脱却”の意味
《名詞》
脱却(だっきゃく)
脱ぎ捨てること。捨て去ること。
(比喩)古い因習や悪い習慣から、抜け出すこと。
(出典:Wiktionary)
脱
常用漢字
中学
部首:⾁
11画
却
常用漢字
中学
部首:⼙
7画
“脱”で始まる語句
脱
脱兎
脱出
脱殻
脱線
脱棄
脱落
脱捨
脱疽
脱走