“だっきゃく”の漢字の書き方と例文
語句割合
脱却100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わずかに地理歴史の初歩を読むも、その心事はすでに旧套きゅうとう脱却だっきゃくして高尚ならざるを得ず。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
かれらを、日本の青年に通有な、そうした無意味な構え心から脱却だっきゃくさせようとしても、それは、友愛塾の一週間ぐらいの共同生活では、どうにもならないことだったのである。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
私はこの日をもって模範生を脱却だっきゃくした。国分はもう私に頭が上らない。他の連中も私を恐れ始めた。以来私は卒業まで餓鬼大将として押し通した。子供のことを小さな野蛮人というが、実際うだ。
凡人伝 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)