“叢林”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そうりん84.8%
くさむら3.0%
しげみ3.0%
はやし3.0%
やぶ3.0%
ジャングル3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
半之助はちょうど、岩の食卓で、昼餉ひるげを喰べているところだった。下の林のほうで、がさがさと叢林そうりんの揺れる音がし、人の声が聞えた。
山彦乙女 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
彼は、ダニーロと兄弟同様に暮したことや、一度などはクリミヤ人に追はれて、叢林くさむらの中へ二人で隠れてゐたことがあるなどと語つた……。
野桜と桜桃さくらんばうの樹のおぼこらしい叢林しげみは、その根をおづおづと冷たい泉のなかへ伸ばしてゐるが、時々葉ずれの音を立ててざわめくのは、夜風といふ浮気ものがちよいちよい忍び寄つては接吻するのに
時にみねたにゆすり動きて、風叢林はやしたふすがごとく、沙石まさごそら巻上まきあぐる。見る見る一二七一段の陰火いんくわ、君がひざもとより燃上もえあがりて、山も谷も昼のごとくあきらかなり。
ちょうどこの駒形堂から大河を距てて本所ほんじょ側に多田の薬師やくしというのがありましたが、この叢林やぶがこんもり深く、昼も暗いほど、時鳥など沢山巣をかけていたもので、五月さつきの空の雨上がりの夜などには
アフリカの叢林ジャングルもかくやと思うばかりに、棕櫚しゅろの大鉢を並べ立てた薄暗い部屋の隅から、「これは、これは、ようこそ御入来」といいながら立ちあがって来た、眼の鋭い