“はやし”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ハヤシ
語句割合
53.2%
囃子32.1%
11.5%
叢林0.4%
0.4%
早矢仕0.4%
松林0.4%
森林0.4%
車楽0.4%
0.4%
音楽0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はやし図書頭ずしょのかみをはじめとして諸儒者列席の前に一人ずつ呼び出され、一間半もある大きい唐机からづくえの前に坐って素読の試験を受けるのである。
半七捕物帳:11 朝顔屋敷 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
錦絵にしきえから飛んで出たような囃子はやしの子たちの百羽の銀鳩ぎんばとが一斉に鳴くように自由に生きいきと声をそろえた ほう いや のかけ声
小品四つ (新字新仮名) / 中勘助(著)
「本当とも。現に里見が僕に、君がるならつてもいと云つた位だもの。あれで馬鹿ばやしには八通やとほはやしかたがあるんださうだ」
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
時にみねたにゆすり動きて、風叢林はやしたふすがごとく、沙石まさごそら巻上まきあぐる。見る見る一二七一段の陰火いんくわ、君がひざもとより燃上もえあがりて、山も谷も昼のごとくあきらかなり。
此の時小早川隆景進言して言うのに、父の毛利元就が往年尼子義久と対陣した際、小歌、踊り、能、はやしをやって長陣を張り、敵を退屈させて勝つことが出来たと言った。
小田原陣 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
明治五年さる五月朔日ついたち、社友早矢仕はやし氏とともに京都にいたり、名所旧跡はもとよりこれをうにいとまあらず、博覧会の見物ももと余輩よはい上京の趣意にあらず、まず府下の学校を一覧せんとて
京都学校の記 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
殊に『松林はやしは眠り、谷はね』というあたりは、ほんとにありありと谷が眠っているように感じられ、思わず『謹聴!』と声がかかる
四方カラリと吹き払われ空の蒼さや雲の徂徠ゆききまで自由に見られた。灌木帯と違い、森林はやしの中は暗かった。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
人形しかけもの台には灯烙ぼんぼりがともり多彩な幾つもの車楽はやし飾車だしは、群集にゆれながら近づいて来るのであつた。
仙台の夏 (新字旧仮名) / 石川善助(著)
昭和二十一年八月十九日に来訪せられた伊藤はやし君から、いろいろ話の中で右のセンジュガンピの名の由来をきいてたちまち我が蒙の扉が啓らきくれ、あたかも珠を沙中に拾ったように喜んだ
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
彼はこうして何のためか、何の音楽はやしをかなでるつもりか、夏のひと夜をともれたり消えたりしているのだった。哀れといえばいとも哀れ、にぎやかであるといえば、さわに賑やかだった。
津の国人 (新字新仮名) / 室生犀星(著)