“しげみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
55.6%
5.6%
叢林5.6%
樹叢5.6%
繁味5.6%
繁茂5.6%
茂味5.6%
茂木5.6%
茂草5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
旦那、わたくしどもでは、萎れた花なんて置きませんです。うちの品はみんな新しい若い、愛の充ちた花で、蘆や薄荷のしげみの中で、水に浸つて生きてをります。
わるい花 (旧字旧仮名) / レミ・ドゥ・グルモン(著)
いつものやうに黄金色の花をつけたひくいゑにしだのほかには何もなかつた、が、海風を避けた低地へ足を入れると、すぐ新らしい美しい緑葉や、花をつけた山櫨さんざししげみ
野桜と桜桃さくらんばうの樹のおぼこらしい叢林しげみは、その根をおづおづと冷たい泉のなかへ伸ばしてゐるが、時々葉ずれの音を立ててざわめくのは、夜風といふ浮気ものがちよいちよい忍び寄つては接吻するのに
私達わたくしたち辿たど小路こみちのすぐした薄暗うすぐら谿谷たにになってて、樹叢しげみなかをくぐる水音みずおとが、かすかにさらさらとひびいていましたが、せいか、その水音みずおとまでがなんとなくしずんできこえました。
おりおり日の光りが今ま雨に濡れたばかりの細枝の繁味しげみれて滑りながらに脱けてくるのをあびては、キラキラときらめいていた。
あいびき (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)
たゞ折々をり/\きこゆるものは豌豆ゑんどうさやあつい日にはじけてまめおとか、草間くさまいづみ私語さゝやくやうな音、それでなくばあきとり繁茂しげみなか物疎ものうさうに羽搏はゞたきをする羽音はおとばかり。熟過つえすぎ無花果いちじくがぼたりと落ちる。
怠惰屋の弟子入り (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
こぶだらけの黒松が、五六本行列はしてゐるものゝ、その木と木の間ががらんとして、森にあるべき茂味しげみといふものがまるでない。
亡びゆく森 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)
かたえ灌木かんぼく茂木しげみを分けてヌッと現われたのは紋十郎であった。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
茂草しげみに蟲の歌悲し。
北村透谷詩集 (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)