“樹叢”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こむら33.3%
しげみ33.3%
じゅそう33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さて樹叢こむらに身をひそめて、そが来むをりをこそ俟てりしか。こたびは彼の女人、紅裳のひとりを偕ひ来と見ゆるに、そのすがた尋常よのつねならず艶だちたり。やうやう近うなりぬ。
『聊斎志異』より (新字旧仮名) / 蒲原有明(著)
私達わたくしたち辿たど小路こみちのすぐした薄暗うすぐら谿谷たにになってて、樹叢しげみなかをくぐる水音みずおとが、かすかにさらさらとひびいていましたが、せいか、その水音みずおとまでがなんとなくしずんできこえました。
「そのためには洞の表と裏の入り口を、まつ、すぎ、灌木かんぼくの枝でおおい、ちょうど、茂林か樹叢じゅそうのようにみせかけて、悪漢の目をくらますのがいいと思う」
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)