“樹林”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じゆりん30.8%
きばやし30.8%
じゅりん23.1%
きはやし15.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この樹林じゆりんは、ひのきすぎ松等まつとう優良いうれうなる建築材けんちくざいであるから、國民こくみん必然ひつぜんこれをつていへをつくつたのである。
日本建築の発達と地震 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
多人数一室へ閉籠とじこもって、徹夜で、密々ひそひそと話をするのが、しんとした人通ひとどおりの無い、樹林きばやしの中じゃ、そのはずでしょう。
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
食用蝸牛の養殖ようしょく一寸ちょっと面倒な事業だそうである。その養殖場には日蔭ひかげをつくるための樹林じゅりん湿気しっけを呼ぶこけとが必要である。
異国食餌抄 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
えゝ、じやうぬまの。はあ、夢中むちゆう其処そこ駆廻かけめぐらしつたものとえる……それはやまうへではい。お前様めえさま温泉をんせんさつしやつた街道端かいだうばたの、田畝たんぼちか樹林きはやしなかにあるおほきぬまよ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)