“樹々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きぎ82.9%
きゞ14.3%
きヾ2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
樹々の梢から漏れ落る日の光が厚いの上にきらきらと揺れ動くにつれて、静な風の声は近いところに水の流でもあるような響を伝え
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
樹々ンのも、ちら/\として、なる紅日に、く。憧憬るゝぞ。をよみて紅梅かんとするにあらず。
婦人十一題 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
空には薄雲が重なり合つて、地平に近い樹々の上だけ、にほの青い色を残してゐる。そのせゐか秋のの路は、まだ夕暮が来ない内に、砂も、石も、枯草も、しつとりと濡れてゐるらしい。
東洋の秋 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)