“きゞ”のいろいろな漢字の書き方と例文

語句	割合
木々	35.3%
樹々	35.3%
機宜	11.8%
樹木	11.8%
木木	5.9%

木々

さういふわけで夏（なつ）には木々（きゞ）は、見（み）るからに元氣（げんき）な青々（あを／＼）した色（いろ）をして、はちきれるような生活（せいかつ）をします。

森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) ／ 本多静六(著)

樹々

ロミオ　姫（ひめ）よ、あの實（み）を結（むす）ぶ樹々（きゞ）の梢（こずゑ）の尖々（さき／″＼）をば白銀色（しろがねいろ）に彩（いろど）ってゐるあの月（つき）を誓語（ちかひ）に懸（か）け……

ロミオとヂュリエット：03 ロミオとヂュリエット (旧字旧仮名) ／ ウィリアム・シェークスピア(著)

機宜

もし右（みぎ）のような火（ひ）の性質（せいしつ）を心得（こゝろえ）てゐると、心（こゝろ）の落着（おちつき）も出來（でき）るため、危急（ききゆう）の場合（ばあひ）、機宜（きゞ）に適（てき）する處置（しよち）も出來（でき）るようにもなるものである。

地震の話 (旧字旧仮名) ／ 今村明恒(著)

樹木

春の頃野山の樹木（きゞ）の下枝（え）は雪にうづもれたるも稍（こずゑ）は雪の消（きえ）たるに、シガのつきたるは玉もて作りたる枝（えだ）のやうにて見事なるものなり。

北越雪譜：03 北越雪譜初編 (新字旧仮名) ／ 鈴木牧之、山東京山(著)

木木

富豪（ものもち）の家（いへ）では蟲干（むしぼし）で、大（おほ）きな邸宅（やしき）はどの部屋（へや）も一ぱい、それが庭（には）まであふれだして緑（みどり）の木木（きゞ）の間（あひだ）には色樣々（いろさま／″＼）の高價（かうか）なきもの が匂（にほ）ひかがやいてゐました。

ちるちる・みちる (旧字旧仮名) ／ 山村暮鳥(著)