トップ
>
樹々
>
きゞ
ふりがな文庫
“
樹々
(
きゞ
)” の例文
樹々
(
きゞ
)
の
枝
(
えだ
)
に
殘
(
のこ
)
ンの
雪
(
ゆき
)
も、ちら/\と
指
(
ゆび
)
の
影
(
かげ
)
して、
大
(
おほい
)
なる
紅日
(
こうじつ
)
に、
雪
(
ゆき
)
は
薄
(
うす
)
く
紫
(
むらさき
)
の
袂
(
たもと
)
を
曳
(
ひ
)
く。
何
(
なん
)
に
憧憬
(
あこが
)
るゝ
人
(
ひと
)
ぞ。
歌
(
うた
)
をよみて
其
(
そ
)
の
枝
(
えだ
)
の
紅梅
(
こうばい
)
の
莟
(
つぼみ
)
を
解
(
と
)
かんとするにあらず。
婦人十一題
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ロミオ
姫
(
ひめ
)
よ、あの
實
(
み
)
を
結
(
むす
)
ぶ
樹々
(
きゞ
)
の
梢
(
こずゑ
)
の
尖々
(
さき/″\
)
をば
白銀色
(
しろがねいろ
)
に
彩
(
いろど
)
ってゐるあの
月
(
つき
)
を
誓語
(
ちかひ
)
に
懸
(
か
)
け……
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
樹々
(
きゞ
)
に落葉のある如く、
月日
(
つきひ
)
にも落葉がある。無邊のあなたから吹いて來る
音無
(
おとなし
)
の風は歳月の樹々を震はせて、黄ばみ
戰
(
わなゝ
)
く月日をば順々に落してゆく。落ちてどこへ行くのだらう。
落葉
(旧字旧仮名)
/
レミ・ドゥ・グルモン
(著)
八月の日は既に高く上つて、
樹々
(
きゞ
)
の蔭を小さく濃く美しい芝草の上に印してゐた。卵色のペンキが眩しく光る向ひの建物の
壁際
(
かべぎは
)
のカンナの列は、燃えるやうな紅と黄の花を勢よく
陽
(
ひ
)
に擡げてゐた。
実験室
(旧字旧仮名)
/
有島武郎
(著)
樹々
(
きゞ
)
の梢を染めよかし
藤村詩抄:島崎藤村自選
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
曉
(
あかつき
)
の
霜
(
しも
)
を
裂
(
さ
)
き、
夕暮
(
ゆふぐれ
)
の
霧
(
きり
)
を
分
(
わ
)
けて、
山姫
(
やまひめ
)
が
撞木
(
しゆもく
)
を
當
(
あ
)
てて、もみぢの
紅
(
くれなゐ
)
を
里
(
さと
)
に
響
(
ひゞ
)
かす、
樹々
(
きゞ
)
の
錦
(
にしき
)
の
知
(
し
)
らせ、と
見
(
み
)
れば、
龍膽
(
りんだう
)
に
似
(
に
)
て
俯向
(
うつむ
)
けに
咲
(
さ
)
いた、
半鐘
(
はんしよう
)
の
銅
(
あかゞね
)
は、
月
(
つき
)
に
紫
(
むらさき
)
の
影
(
かげ
)
を
照
(
て
)
らす。
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
樹
常用漢字
小6
部首:⽊
16画
々
3画
“樹”で始まる語句
樹
樹立
樹蔭
樹木
樹脂
樹間
樹下
樹林
樹陰
樹梢