“湿気”のいろいろな読み方と例文
旧字:濕氣
読み方(ふりがな)割合
しっけ47.6%
しけ14.3%
しめりけ14.3%
しっき11.9%
しつき4.8%
しめり4.8%
しつけ2.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“湿気”を含む作品のジャンル比率
歴史 > 地理・地誌・紀行 > アジア50.0%
芸術・美術 > 工芸 > 工芸16.7%
文学 > 文学 > 叢書 全集 選集9.5%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
桐材は軽いということのほかに伸縮が少いとか、湿気しっけや火気に強いとか、または色に品位があるとかを特色とします。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
「そんなに張っているじゃないか、ほんとうにお前このごろ湿気しっけを吸ったせいかひどくのさばり出して来たね」
楢ノ木大学士の野宿 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
「さあ、こんな臭いがして来たからは、たしかにこの部屋が湿気しけているに違いありません」と、僕は言葉をつづけた。
其手袋を鼻の先へ押当てゝ、ぷんとした湿気しけくさい臭気にほひを嗅いで見ると、急に過去すぎさつた天長節のことが丑松の胸の中に浮んで来る。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
自分は靴足袋くつたびの裏に湿気しめりけを感じて起き上ると、足の方に当る窓が塵除ちりよけしゃで張ってあった。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
唯、木蔭地こさぢ湿気しめりけにも似て、日の目も知らぬ淋しき半生に、不図天上の枝から落ちた一点の紅は其人である。
二筋の血 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
四月の末だというのに、湿気しっきを含んだ夜風が、さらさらと辻惑つじまどいに吹迷って、の花を乱すばかり、さっと、その看板のおもてを渡った。
開扉一妖帖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
実にこの高原の続きこそは、東の海の側からと、西の方からとの風や湿気しっきのお定まりのぶっつかり場所でしたから、雲や雨や雷や霧は、いつでももうすぐ起って来るのでした。
種山ヶ原 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
壁と押入から湿気しつきの臭が湧出し手箱の底に秘蔵した昔の恋人の手紙をば虫がふ。
花より雨に (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
果物を売り歩く女の呼声が湿気しつきのない晴れ渡つた炎天のもとに、長崎は日本からも遠く、支那からも遠く、切支丹の本国からも遠い/\処である事を、沁々しみ/″\と旅客の心に感じさせるやうに響く。
海洋の旅 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
停車場ていしやばから宿屋まで、僅か一町足らずの間に、夜風のひえおとがひを埋めた首巻が、呼気いき湿気しめりで真白に凍つた。
菊池君 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
麗らかに甘く、くるしく、湿気しめりさへ帯びて、
畑の祭 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
さつきから空の大半たいはん真青まつさをに晴れて来て、絶えず風の吹きかよふにもかゝはらず、ぢり/\人のはだ焼附やきつくやうな湿気しつけのある秋の日は
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)