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しめりけ
ふりがな文庫
“
湿気
(
しめりけ
)” の例文
旧字:
濕氣
冬の雪のこほらざるは
湿気
(
しめりけ
)
なく
乾
(
かわき
)
たる
沙
(
すな
)
のごとくなるゆゑなり。
是
(
これ
)
暖国
(
だんこく
)
の雪に
異処
(
ことなるところ
)
なり。しかれどもこほりてかたくなるは雪
解
(
とけん
)
とするのはじめなり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
唯、
木蔭地
(
こさぢ
)
の
湿気
(
しめりけ
)
にも似て、日の目も知らぬ淋しき半生に、不図天上の枝から落ちた一点の紅は其人である。
二筋の血
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
よく琴平や屋島などで客を待つ「
元黒
(
もとぐろ
)
」と呼ぶ大きな赤い団扇も、同じくここで出来るのであります。暑くて
湿気
(
しめりけ
)
の多い日本の夏は、団扇がないとこまります。
手仕事の日本
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
ちょうど一時頃荷物を整えてだんだん西北の山の方に進んで参ったところが、昨日の疲れが酷いのと荷物はほぼ乾いて居るけれども一体に
湿気
(
しめりけ
)
を帯びて居るので非常に重い。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
先頃米国の或る会社で
如何
(
いか
)
なる気候に逢っても決して
潤
(
しめ
)
らないというビスケットを売出して大層な好評を得ました。しかるに日本へ輸入したものは
直
(
す
)
ぐに
湿気
(
しめりけ
)
を受けて柔くなっています。
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
▼ もっと見る
自分は
靴足袋
(
くつたび
)
の裏に
湿気
(
しめりけ
)
を感じて起き上ると、足の方に当る窓が
塵除
(
ちりよけ
)
の
紗
(
しゃ
)
で張ってあった。自分はいそいで窓を
閉
(
た
)
て換えた。ほかの人のはどうかと思って、聞いて見たが、答がなかった。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
湿気
(
しめりけ
)
を持った夜風がしっとりと公園に立
罩
(
こ
)
めていた。
P丘の殺人事件
(新字新仮名)
/
松本泰
(著)
冬の雪のこほらざるは
湿気
(
しめりけ
)
なく
乾
(
かわき
)
たる
沙
(
すな
)
のごとくなるゆゑなり。
是
(
これ
)
暖国
(
だんこく
)
の雪に
異処
(
ことなるところ
)
なり。しかれどもこほりてかたくなるは雪
解
(
とけん
)
とするのはじめなり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
もちろん皮の事でございますから
湿気
(
しめりけ
)
がひどくなりますと柔らかになって重くなる。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
そも/\うみはじむるよりおりをはるまでの
手作
(
てわざ
)
すべて雪中に
在
(
あり
)
、上
品
(
ひん
)
に用ふる処の毛よりも
細
(
ほそ
)
き糸を
綴兆
(
しゞめたり
)
舒疾
(
のべたり
)
してあつかふ事、雪中に
籠
(
こも
)
り
居
(
を
)
る
天然
(
てんねん
)
の
湿気
(
しめりけ
)
を
得
(
え
)
ざれば
為
(
な
)
し
難
(
がた
)
し。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
湿気
(
しめりけ
)
を
失
(
うしな
)
へば糸
折
(
をれ
)
る事あり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
湿
常用漢字
中学
部首:⽔
12画
気
常用漢字
小1
部首:⽓
6画
“湿気”で始まる語句
湿気払