“木蔭地”の読み方と例文
読み方割合
こさぢ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
唯、木蔭地こさぢ湿気しめりけにも似て、日の目も知らぬ淋しき半生に、不図天上の枝から落ちた一点の紅は其人である。
二筋の血 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
声の在所ありかもとむる如く、キヨロ/\と落着かぬ様に目を働かせて、径もなき木蔭地こさぢの湿りを、智恵子は樹々の間を其方そなたに抜け此方こなたに潜る。夢見る人の足調あしどりとは是であらう。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)