“在所”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ありか72.8%
ざいしょ18.4%
ざいしよ5.4%
ありどころ2.0%
あるところ0.7%
ぜえしょ0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
胸に燃ゆる憤怨ふんえんの情を抱きながら、藁しべにでもすがりつきたい頼りない弱い心で、私たちはそれから、二人の在所ありかを探して歩いた。
(新字新仮名) / 金子ふみ子(著)
まだ木綿問屋にいた頃、飯炊めしたきのじいさんが、若い時分在所ざいしょにあった事実談だといって、気味の悪い話をしたのを、彼はよく覚えている。
夢遊病者の死 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
あからめイヱ/\五ヶねん前私し在所ざいしよ柏原の宿へ一夜とまりたれども其節そのせつ父銀五郎病中にて私しは十二さい一夜の旅宿はたごいかで然樣さやう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
やがて遠い廊下をぱたぱたけて来る足音がこえた。彼はその足音のぬしを途中で喰いとめて、清子の用を聴きに行く下女から自分のへや在所ありどころを教えてもらった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
明て見るに其金そのかねなければさて盜賊たうぞくわざに違なし然れ共其金の在所あるところを知る人はなき筈なり夫ともたれ金子きんす
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
丈「わたくし在所ぜえしょは葛飾の真間まゝ根本ねもとゆえ、明家あきやが有りましょうからかッしゃいまし」