“飯炊”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
めした48.3%
めしたき37.9%
まんまたき6.9%
かしぎ3.4%
ままた3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まだ木綿問屋にいた頃、飯炊めしたきのじいさんが、若い時分在所ざいしょにあった事実談だといって、気味の悪い話をしたのを、彼はよく覚えている。
夢遊病者の死 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
眞實まことと思ひ終に吾助の言葉の如く二兩の金をもち宿やどへ下りたり然るに惡事千里のことわざの如く早晩いつしか吾助がお兼と言合せ飯炊めしたきの宅兵衞より金五兩を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
場末の小屋がけ芝居に、お飯炊まんまたきの世話場ばかり勤めます、おやまですわ。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
賄の孫三郎、水夫、綱取、飯炊かしぎなど合せて十四人、帰り荷の燈油二百樽、大豆二百俵を積み、十月の下旬に江戸を出帆した。
重吉漂流紀聞 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
お佐代さんが飯炊ままたきをして、須磨子が買物に出る。須磨子の日向訛ひゅうがなまりが商人に通ぜぬので、用が弁ぜずにすごすご帰ることが多い。
安井夫人 (新字新仮名) / 森鴎外(著)