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飯炊
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めした
ふりがな文庫
“
飯炊
(
めした
)” の例文
まだ木綿問屋にいた頃、
飯炊
(
めした
)
きの
爺
(
じい
)
さんが、若い時分
在所
(
ざいしょ
)
にあった事実談だといって、気味の悪い話をしたのを、彼はよく覚えている。
夢遊病者の死
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
あんな多勢の店に、下女一人、
飯炊
(
めした
)
き一人置かずに、お銀さん一人で働くのは、容易のことぢやないわけだけれど、あの人は氣が強いから
銭形平次捕物控:310 闇に飛ぶ箭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
大
(
おお
)
きい
家
(
いえ
)
がありましてね、そこの
飯炊
(
めした
)
き
釜
(
がま
)
は、まず三
斗
(
と
)
ぐらいは
炊
(
た
)
ける
大釜
(
おおがま
)
でした。あれはえらい
銭
(
ぜに
)
になります。
花のき村と盗人たち
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
あれは番町のお旗本のお嬢様で、連れている猿みたいな小僧は、
根府川
(
ねぶかわ
)
のお関所で
飯炊
(
めした
)
きをしていたのを、用心棒のためにもらいうけて連れて歩いているのさ。あの小僧と棒押しを
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
気がついたのは両親でもきょうだいでもなく、
足助
(
あすけ
)
という
飯炊
(
めした
)
きの老僕であった。
榎物語
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
▼ もっと見る
ガラッ八の声に応じてノソリと出たのは、お政の使っている
飯炊
(
めした
)
き、庭も掃けば使い走りもするといった、調法至極な男です。
銭形平次捕物控:053 小唄お政
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
きさまは、まだ
釜師根性
(
かましこんじょう
)
がぬけんからだめだ。そんな
飯炊
(
めした
)
き
釜
(
がま
)
や
吊
(
つ
)
り
鐘
(
がね
)
などばかり
見
(
み
)
てくるやつがあるか。それに
何
(
なん
)
だ、その
手
(
て
)
に
持
(
も
)
っている、
穴
(
あな
)
のあいた
鍋
(
なべ
)
は。
花のき村と盗人たち
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
厨
(
くりや
)
で働いている
飯炊
(
めした
)
き僧が、顔をあつめて、囁いていた。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
飯炊
(
めした
)
きのお三の父親は、根津の大工で、重三郎に借りた金のことから、二年前大川へ身を投げて死に、お三はその借金を
濟
(
な
)
し崩しに拂ふために
銭形平次捕物控:130 仏敵
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
飯炊
(
めした
)
きのお三の父親は、
根津
(
ねづ
)
の大工で、重三郎に借りた金のことから、二年前大川へ身を投げて死に、お三はその借金を
済
(
な
)
し崩しに払うために
銭形平次捕物控:130 仏敵
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
三次が濟むと、あとは下女のお仲に、
飯炊
(
めした
)
きのお六、どちらも
在郷者
(
ざいがうもの
)
で、若樣紛失とは關係がありさうにも見えません。
銭形平次捕物控:172 神隠し
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「臭い奴だらけですよ。臭くないのは娘のお
雛
(
ひな
)
と、下女のお仲と、
飯炊
(
めした
)
きのお三ぐらゐのもので——」
銭形平次捕物控:130 仏敵
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「臭い奴だらけですよ。臭くないのは娘のお雛と、下女のお仲と、
飯炊
(
めした
)
きのお三ぐらいのもので——」
銭形平次捕物控:130 仏敵
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
仲働きはお増といふきかん氣らしい中年者、
飯炊
(
めした
)
きは信州者の名前だけは色男らしい權三郎。
銭形平次捕物控:011 南蛮秘法箋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「貧乏な浪人暮しで、下女も
飯炊
(
めした
)
きも置かなきゃ、娘の手も荒れるでしょうよ」
銭形平次捕物控:080 捕物仁義
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
併
(
しか
)
しこれだけ
顛倒
(
てんだう
)
すると、急にお勝手へ飛んで行つて、行燈や手燭を持つて來るほどの氣の廻る人間もなく、お勝手に居る
飯炊
(
めした
)
きと近所の女房達は、奧の騷ぎにすつかり
怯
(
おび
)
えてしまつて
銭形平次捕物控:002 振袖源太
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「貧乏な浪人暮しで、下女も
飯炊
(
めした
)
きも置かなきや、娘の手も荒れるでせうよ」
銭形平次捕物控:080 捕物仁義
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
飯
常用漢字
小4
部首:⾷
12画
炊
常用漢字
中学
部首:⽕
8画
“飯炊”で始まる語句
飯炊仲間
飯炊場
飯炊男
飯炊奉公