“大釜”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおがま82.1%
おほがま17.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
硫黄いおうにおいもせず、あおい火も吹出さず、大釜おおがまに湯玉の散るのも聞えはしないが、こんな山には、ともすると地獄谷というのがあって
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その前日あたりから、この辺の大きな店で、道端に大釜おおがまを据えて、握りこぶしくらいある唐の芋ですが、それを丸茹まるゆでにするのです。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
ころがきのやうなかみつたしもげた女中ぢよちうが、雜炊ざふすゐでもするのでせう——土間どま大釜おほがましたいてました。番頭ばんとう帳場ちやうばあをかほをしてました。
雪霊続記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
永富町ながとみちやうと申候處の銅物屋かなものや大釜おほがまの中にて、七人やけ死申候、(原註、親父おやぢ一人、息子むすこ一人、十五歳に成候見せの者一人、丁穉でつち三人、抱へのとびの者一人)
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)