“厨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くりや97.3%
くり0.9%
だいどころ0.9%
ちゅう0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
吹雪の夜、くりやの戸がことことと鳴るのに驚いて出て見ると、餌をあさりに来た鹿であったり、時にはこうしほどもある狼であったりする。
春いくたび (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
彼はずんずん左のくりの方へ往って、書院と厨の間になった植込の中へ入り、そこから裏庭の方へ往くと二人の武士が床几しょうぎに眠っていた。庭にはの池があって何時いつか見たがまが一ぴき浮んでいた。
赤い土の壺 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
三娘はそれからだいどころへ入って往って母にかわって炊事をし、里の両親に御馳走をした。
水莽草 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
花仙子阿槙ヲ携ヘテ来ル。狩野叔母氏及ビ水無児、須田満子等マタ会ス。細君隼生展婆トちゅうヲ司ル。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)