くり)” の例文
彼はずんずん左のくりの方へ往って、書院と厨の間になった植込の中へ入り、そこから裏庭の方へ往くと二人の武士が床几しょうぎに眠っていた。庭にはの池があって何時いつか見たがまが一ぴき浮んでいた。
赤い土の壺 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)