“行厨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうちゅう50.0%
かうちゆう16.7%
うちかひ16.7%
べんたう16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たずさえて行った行厨こうちゅうを開いて楽しい昼飯を食った、その御馳走のからになった重箱をすぐ其処の水で洗って、その重箱に水を汲み上げた、というのである。
俳句はかく解しかく味う (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
最上寺にて茶を乞、行厨かうちゆうを開く。近辺細辛さいしん多し。帰路山上にて冷酒一杯を飲む。(中略。)此日塩柏葦湯に行。木賀の辺にて逢伴帰。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
むかし滝川たきかは雪堂といふ男が百人組のかしらになつて、当直の行厨べんたうにつかふ食器を新しくこしらへた。そのふたに食事をするたびに、見て心得になるやうな文句を書いて欲しいと、学者の大郷おほがう信斎に頼んでよこした。