“庖厨口”の読み方と例文
読み方割合
かってぐち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
広巳は庖厨口かってぐちからゆるゆると出て往った。出口には車井戸があってじょちゅうの一人が物を洗っていた。車井戸の向うには一軒の離屋はなれがあった。それが広巳の起臥ねおきしているへやであった。
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
庖厨口かってぐちのほうへ往くには、そこを左に竹垣に沿うて曲って往かねばならなかった。
黄灯 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)