飯炊かしぎ)” の例文
賄の孫三郎、水夫、綱取、飯炊かしぎなど合せて十四人、帰り荷の燈油二百樽、大豆二百俵を積み、十月の下旬に江戸を出帆した。
重吉漂流紀聞 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
なかでも十六歳にもならぬ飯炊かしぎの房次郎と年寄の庄兵衛は、浪の色を見るのさえ物憂くなったのか、寝框にひっこんだきり、なにがあっても出てこぬようになった。
重吉漂流紀聞 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)