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めしたき
ふりがな文庫
“
飯炊
(
めしたき
)” の例文
眞實
(
まこと
)
と思ひ終に吾助の言葉の如く二兩の金を
持
(
もち
)
宿
(
やど
)
へ下りたり然るに惡事千里の
諺
(
ことわざ
)
の如く
早晩
(
いつしか
)
吾助がお兼と言合せ
飯炊
(
めしたき
)
の宅兵衞より金五兩を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
番「何じゃ、
汝
(
おのれ
)
が出る幕じゃアない、汝は
飯炊
(
めしたき
)
だから台所に
引込
(
ひっこ
)
んで、飯の
焦
(
こげ
)
ぬように気を附けて
居
(
お
)
れ、
此様
(
こない
)
な事に口出しをせぬでも
宜
(
え
)
いわ」
闇夜の梅
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
けれども、
對手
(
あひて
)
が
守子
(
もりつこ
)
や
飯炊
(
めしたき
)
でない、
人
(
ひと
)
もこそあれ
一大事
(
いちだいじ
)
だ、と
思
(
おも
)
ふから、
其
(
そ
)
の
後
(
のち
)
とても
皆
(
みな
)
口
(
くち
)
をつぐんで
何
(
なん
)
にも
言
(
い
)
はず
無事
(
ぶじ
)
にしばらく
日
(
ひ
)
は
經
(
た
)
つた。
二た面
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
夜明
(
よあけ
)
まで書を読んで居て、台所の方で塾の
飯炊
(
めしたき
)
がコト/\飯を
焚
(
た
)
く
仕度
(
したく
)
をする音が聞えると、それを
相図
(
あいず
)
に又寝る。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
「チエツ、
雁字
(
がんじ
)
がらめにされて、
納戸
(
なんど
)
に投り込まれて居たんですぜ。あんな恐ろしい女護ヶ島つてあるわけのもんぢやねえ、あの肥つちよの
飯炊
(
めしたき
)
がまた恐ろしい力で」
銭形平次捕物控:008 鈴を慕う女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
その
傍
(
そば
)
に
飯炊
(
めしたき
)
の長助がむずかしい顔をして、黙って突っ立っていた。
黄八丈の小袖
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
爺いさんは
綺麗
(
きれい
)
な家に這入った嬉しさに、田舎出の女中には、
水汲
(
みずくみ
)
や
飯炊
(
めしたき
)
だけさせて、自分で片附けたり、掃除をしたりして、ちょいちょい足らぬ物のあるのを思い出しては、女中を仲町へ走らせて
雁
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
寺男が、
厨
(
くりや
)
の口をのぞいていった。
飯炊
(
めしたき
)
だのお小僧は
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
入用
(
いらざ
)
る
雑用
(
ぞうよう
)
を省くと唱え、八蔵といえる悪僕一人を留め置きて、その余の
奴僕
(
ぬぼく
)
は
尽
(
ことごと
)
く暇を取らせ、素性も知れざる一人の老婆を、
飯炊
(
めしたき
)
として雇い入れつ。
活人形
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
よし連れて行て
遣
(
や
)
ろう。連れて行くが、君は
飯
(
めし
)
を
炊
(
た
)
かなければならぬが
宜
(
よろ
)
しいか。江戸へ行けば米もあれば長屋もある。
鍋釜
(
なべかま
)
も貸して呉れるが、本当の家来を
止
(
や
)
めにすれば
飯炊
(
めしたき
)
がない。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
其
(
そ
)
の
頼母
(
たのも
)
しいのと、
當人
(
たうにん
)
自慢
(
じまん
)
の
生白
(
なまじろ
)
い
處
(
ところ
)
へ、
先
(
ま
)
づ
足駄
(
あしだ
)
をひつくりかへしたのは、
門内
(
もんない
)
、
團右衞門
(
だんゑもん
)
とは
隣合
(
となりあ
)
はせの
當家
(
たうけ
)
の
家老
(
からう
)
、
山田宇兵衞
(
やまだうへゑ
)
召使
(
めしつか
)
ひの、
葛西
(
かさい
)
の
飯炊
(
めしたき
)
。
片しぐれ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
しかれども懸賞して細民を
賑
(
にぎ
)
わすにしかずと、一片の慈悲心に因りて事ここに及べるなり、と
飯炊
(
めしたき
)
に雇われたる束髪の老婦人、人に
向
(
むか
)
いて喋々その
顛末
(
てんまつ
)
を説けり。
金時計
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
其
(
そ
)
の
頼母
(
たのも
)
しいのと
當人
(
たうにん
)
自慢
(
じまん
)
だけの
生白
(
なまじろ
)
い
處
(
ところ
)
へ、
先
(
ま
)
づ
足駄
(
あしだ
)
をひつくりかへしたのは、
門内
(
もんない
)
、
團右衞門
(
だんゑもん
)
とは
隣合
(
となりあ
)
はせの
當家
(
たうけ
)
の
家老
(
からう
)
、
山田宇兵衞
(
やまだうへゑ
)
召仕
(
めしつか
)
への、
居
(
ゐ
)
まはり
葛西
(
かさい
)
の
飯炊
(
めしたき
)
。
二た面
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
飯
常用漢字
小4
部首:⾷
12画
炊
常用漢字
中学
部首:⽕
8画
“飯炊”で始まる語句
飯炊仲間
飯炊場
飯炊男
飯炊奉公