“隣合”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
となりあ55.6%
となりあは22.2%
となりあひ11.1%
となりあわせ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
くわふるに春枝夫人はるえふじん日出雄少年ひでをせうねん部室へやわたくし部室へやとは隣合となりあつてつたので萬事ばんじいて都合つがうからうとおもはるゝ。
高等學校かうとうがくかうちがつてゐたけれども、講義かうぎのときよく隣合となりあはせにならんで、時々とき/″\そくなつたところなどあとから質問しつもんするので、くちしたのがもとになつて、つい懇意こんいになつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
しかも富山と宮とは隣合となりあひに坐りければ、夜と昼との一時いちじに来にけんやうに皆狼狽うろたへ騒ぎて、たちまちその隣に自ら社会党ととなふる一組をいだせり。彼等の主義は不平にして、その目的は破壊なり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
ただ広海ひろうみ荒魚あらうおも、三つ尾のまるも、同じ箱に入れられれば、水族館に隣合となりあわせの友となる。隔たりの関は見えぬが、仕切る硝子ガラスき通りながら、突き抜けようとすれば鼻頭はなづらを痛めるばかりである。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)