“広海”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひろうみ50.0%
こうかい25.0%
ひろみ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ただ広海ひろうみ荒魚あらうおも、三つ尾のまるも、同じ箱に入れられれば、水族館に隣合となりあわせの友となる。隔たりの関は見えぬが、仕切る硝子ガラスき通りながら、突き抜けようとすれば鼻頭はなづらを痛めるばかりである。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ともすれば、愛慾の広海こうかいに溺れ、ともすればまた、名利みょうり大山たいせんに踏み迷っている凡夫なのじゃ、聖者などとは、滅相もない過賞、幼なじみのおん身にいわれては、この愚禿ぐとくこそ、穴にも入りたい
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
広海ひろみ二三郎といへば、人も知つてゐる通り船成金ふななりきんの一人である。船成金といへば、大抵船を売買うりかひして懐中ふところを膨らませた連中れんぢゆうだが、広海氏のは少し違つてゐる。