広海ひろうみ)” の例文
ただ広海ひろうみ荒魚あらうおも、三つ尾のまるも、同じ箱に入れられれば、水族館に隣合となりあわせの友となる。隔たりの関は見えぬが、仕切る硝子ガラスき通りながら、突き抜けようとすれば鼻頭はなづらを痛めるばかりである。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
広海ひろうみ子爵は招待に応じて玉江嬢とともに中川家へ来れり。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)